
中央区へ! ~浜離宮恩賜庭園~

秋の東京湾と、
特別名勝に指定された日本庭園
秋といえば紅葉、都会のイメージがついている東京には、紅葉がきれいな所がたくさんあります。東京の中の都心と呼ばれる千代田区、中央区、港区はもともと海だった場所ですが、江戸時代に埋め立てて屋敷や奉行所が多くありました。屋敷の中に庭園を造って、植物や小さな山、池があり、江戸時代の武士たちの憩いの場となっていました。
しかし、明治維新によって屋敷など武士がいたところは、軍用地や工場に変わった場所や、保存された場所とはっきり分かれました。
以前紹介した日比谷公園は前者で軍が移転したのちに公園になり、芝公園、後楽園は後者になります。今回紹介する場所も後者ですが、やはり他の庭園とは違う歴史がありました。

この庭園は浜離宮恩賜庭園であり、新橋駅、汐留駅の近くにあります。昨年末に行った東京観光シリーズで、日比谷公園から浜離宮恩賜庭園を見て、東京タワーを見に行った旅程で、前後の場所はそれ程離れていない所にあります。とてもアクセスの良い場所です。ただ、残念なお知らせですが、忙しいスケジュールにより、ゆっくり見ることができず、広大な庭園の半分しか見ることができなかったため、写真の枚数が少なくなってしまいました。
江戸の開拓により、元々海だったこの場所は江戸城の出城として、徳川家の庭園を造りました。出城というのは、お城の補助という意味で支城とも呼ばれています。造りもほぼお城と同じであるため、周囲は堀(川)囲まれていて、架けられている橋を渡って中へ入ります。
入口は二ヶ所あって、それぞれ大手門、中の御門と呼ばれていて受付を行ってから入園できるようになっています。この辺りはお城の名残が残っているようです。
さらにもう一ヶ所は海寄りにあり、水上バスの発着場から入れるようですが、詳しい情報はわかりませんので、公式サイトで調べるようにしてください。
1624年から1644年の間は、将軍が鷹を離すための湿地の状態でしたが、1654年から手を加えるようになり、別邸を建てました。江戸時代が終わるまでは浜御殿と呼ばれていて、当時の庭園は現在と同じような形だったようです。

上の写真の松は三百年の松と呼ばれ、別邸を建てた時から現在も育っています。低くて横に広がっていて山のように見えました。

海に面した場所にあるので、海水を取り入れいれている庭園は都内で唯一ここだけです。潮の満ち引きに寄った水位が変わるので、取り入れ口に水門を設けて調整しています。生息している生き物も海の生物、魚がいます。
明治時代になると、皇室のものになり、御殿が離宮になることから浜離宮と呼び名が変わりました。関東大震災や戦災によって、浜離宮にも被害を受けました。
戦後になり、東京都の所有に移り、整備して浜離宮恩賜庭園として1946年から一般公開されるようになりました。
園内にある建物は復元されたものであり、御茶屋が池の周りにたくさん建てられています。

季節によって見所が変わるのも庭園の醍醐味であり、秋になると葉が赤いものや黄色いものが所々にあり、庭園を彩っていました。後方には汐留のビル群が並び、紅葉と高層ビルが東京の都会でしか見られない貴重な秋の名所だと思います。東京には他にも庭園はたくさんありますが、江戸時代から幾度の災害を乗り越えた貴重な存在であることを忘れずに、行って見てください!!
駐車場が無いので、ご来援の際は電車で来ることを強くお勧めします。


